動画でも写真でも、プロに出張撮影を頼もうかどうか迷うこともあろうかと思います。
そんなとき、あとで後悔しないためには、どういう基準で判断したらいいのでしょうか? 長年お客さまの声をお聞かせいただいた経験を基に考えてみました。
撮影の余裕があるか
自前撮影か出張撮影か迷う前に、撮影は余裕がないとできないという大前提をいまいちど意識する必要があるかと思います。
今は写真も動画も、スマホや家庭用カメラで簡単に撮影できます。しかし、イベントなどを撮影するのが簡単だとはいえません。
いわゆる「自撮り」と、他人や出来事をカメラに収めることとは、同じ撮影とはいってもまったく違う種類のものです。
自分が関わるイベントを自ら撮影する場合は、自分自身に時間的・心理的余裕がないと無理です。もし幸いにも撮影を引き受けてくれる家族や友達がいるなら、それは人的余裕があるということです。
時間的・心理的余裕も人的余裕もないが、金銭的余裕はある。そういうときは、プロの出張撮影が選択肢のひとつかと思います。
記録用か鑑賞用か
一般的に記録は保管すること自体に意味がありますから、結果的に長い年月一度も見返されることのない記録も多いと思います。
それに対して鑑賞とは見て楽しむことですから、繰り返し見返す価値があるものでないとその対象にはなりません。
記録用と割り切って動画や写真を撮影するのなら、今の家庭用カメラやスマホは非常に優秀ですから、現場の適当な場所でシャッターを押せば、それで一応記録にはなります。
最低限鑑賞に耐えるものにするには撮影テクニックが必要です。特に以下の二点が非常に重要で、これらがまずいと動画や写真は観賞用にはなりません。
- 撮影位置(ポジション・アングル)選び
- カメラワーク
撮影しようとしている動画や写真を記録用か鑑賞用かという基準で考えたときに、観賞用という性格が勝っているのであれば、プロの出張撮影が選択肢のひとつかと思います。
自分で見るのか他人に見せるのか
上の項とかぶりますが、その動画や写真は他人に見せるものかどうかで考えるのもひとつだと思います。
私たちは動画や写真を見るとき、そこに写っているモノだけでなく、カメラマンの動きやその背後の意図も同時に見ています。
つまり、カメラワークは画面に写るということです。
画面のブレやズームのぎこちなさといったものは、自分で撮って自分で見る場合は、さほど気になりません。なぜなら、脳内で都合よく補正するからです。
自分で撮影したということは肉眼でも現場を見ているということです。ですから、現場が画面にちゃんと写っていなくても、記憶で補って見ることができます。
また、カメラワークのまずさにも言い訳がききます。誰も好んでまずいカメラワークをやるわけではありません。腕が疲れたとか、とっさのことで間に合わなかったとか、自分のやったことなら諦めがつきます。
残念なが私たちは、他人が撮影したものを見るときには、そこまで寛容ではありません。
動画や写真を、他人に見せるものとして撮影するときは、プロの出張撮影が選択肢のひとつかと思います。
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