家庭用カメラでも役立つ!結婚式・披露宴ビデオ撮影の方法とコツ

ビデオ撮影のコツ
StockSnap / Pixabay

結婚式・披露宴のビデオ撮影は、いろいろな撮影を経験しているプロカメラマンにとっても簡単なものではありません。式や宴に参加しながら、後から見返せるようなビデオを撮影するのはほとんど不可能です。それなのに、もしも頼まれてしまったら…。そういうときのために、私の仕事経験に基づいて、家庭用ビデオカメラで撮影するときにも役立つ撮影のポイントをまとめてみました。大事なのは、事前の準備・カメラポジション・撮影プランです。少しでもご参考になれば幸いです。

事前の準備を怠ると恐ろしいことになる!

ビデオカメラのチェック

バッテリーとメモリが撮影中に足りなくなったら大変です。

家庭用ビデオカメラの場合、同梱されているバッテリーは満充電状態でも1時間持たない場合があります。別売りの大容量バッテリーでも、実撮影時間が2時間程度というものがほとんどです。ふつう結婚式は30分程度、披露宴は3時間前後ありますので、バッテリーを複数個用意して、残量を見ながらキリの良いところで交換していくといった工夫が必要です。

録画メモリも注意が必要です。最近の家庭用ビデオカメラは大容量のメモリを内蔵していますが、過去の撮影映像を消去しないまま使っていると、気づかないうちに残量が僅かになっていることがあります。撮影画質の設定によっても録画可能時間は大きく変わりますので気をつけましょう。

三脚の準備

結婚式は固定で撮影したほうがいい場面がほとんどです。披露宴の撮影は、舞台収録とドキュメンタリー撮影を同時におこなうイメージです。ですから、ぜひ三脚をご用意されることをオススメします。最近は安いものがたくさん出ています。

三脚を新たに購入される場合は、ぜひクイックシュー付きのものにしてください。クイックシューとはカメラのつけ外しが素早くできるパーツのことで、これがないと、三脚から手持ち、手持ちから三脚という撮影方法の切り替えが大変面倒です。

可能ならビデオ用三脚を使うのがベストです。ビデオ用三脚はヘッド(カメラを載せる部分)をスムーズに動かしながら撮影できるように作られています。

結婚式ビデオ撮影の方法とコツ

どんな撮影が喜ばれるのか?

  • 新郎新婦を、なるべく表情が見えるアングルから撮る
  • 特にクライマックスシーン(指輪交換など)を逃さない

撮影のクオリティーは三脚を立てる位置で決まる!

三脚はできる限り新郎新婦の立ち位置に近い場所に立てます。さらに、式の形式を考慮して調整します。式の形式は、教会式・神前式・人前式の3種類あります。

教会式・神前式の場合

教会式・神前式の場合、新郎新婦は祭壇の前に立ち、牧師や神職の方を向いて儀式をおこないます。つまりその間、新郎新婦は列席者に背を向けることになります。ですので、儀式中の新郎新婦のお顔を撮るには、できるかぎり祭壇に詰めたポジションに三脚を置く必要があります。

ただ、それが不可能な場合でも、指輪交換などで新郎新婦が列席者の方を向くタイミングは必ずあると思います。ほとんどの場合、式の直前にリハーサルがあると思いますので、ぜひ立ち会って事前にポジションを探っておきましょう。

人前式の場合

人前式はゲストに結婚を誓い、証人になってもらう形式です。ですので、基本的に新郎新婦とゲストが向き合う形になると思います。ただ、自由な演出が可能な形式ですので、事前の情報収集が不可欠です。もちろん、直前のリハーサルがあれば、ぜひ立ち会いましょう。

撮影中に慌てないよう、シーンごとの撮影プランを立てておく

入場

三脚から入場口を狙います。厳かな場面なので、新婦らが祭壇に歩いてくる(カメラの方に近づいてくる)のに任せ、途中で無理にズームしないほうがいいと思います。家庭用カメラはズームスピードの調節が難しいので、使うと雰囲気に合った画面にならないと思います。

儀式

新郎新婦の動作は普通上半身だけなので、腰から上くらいのサイズで撮影します。余裕があればカメラを動かしたりズームしたりしてもいいと思いますが、やはり厳かな場面ですので、下手に動かすより、しっかり固定した方が良いと思います。

退場

ライスシャワーやブーケトス等のイベントがあるときは、カメラを素早く三脚から外して、手持ち撮影で臨機応変に対応します。

披露宴のビデオ撮影の方法とコツ

どんな撮影が喜ばれるのか?

  • スピーチ、余興などをおこなう「主役」を、なるべく正面から撮る
  • ケーキ入刀、手紙朗読など、新郎新婦のメインイベントを逃さない

撮影のクオリティーは三脚を立てる位置で決まる!

三脚のメインポジションは入退場口と高砂の両方が狙える位置にします(高砂=新郎新婦が座るメインテーブル)。披露宴会場にはたいてい複数の出入り口があるので、事前に新郎新婦の入退場口を確認しておく必要があります。

また、同時にスピーチや余興などがおこなわれる場所も確認しておきます。メインポジションから狙えないような場所なら、スピーチ・余興撮影のためのサブポジションも決めておきます。

撮影中に慌てないよう、シーンごとの撮影プランを立てておく

入退場

メインポジションの三脚から、パンで新郎新婦をフォローします(パン=カメラを水平に振るカメラワーク)。

スムーズなズーム操作が可能なら、入退場の扉前と高砂では新郎新婦のバストショット、移動時はゲストも含む広い画で撮影するのがいいと思います(バストショット=胸から上を写した画)。

スピーチ・乾杯

メインポジションから狙えない場合は、速やかにサブポジションに移動します。スピーチが主ですから、画のサイズは腰から上くらいがいいと思います。

ケーキ入刀

すばやく三脚からカメラを外して、手持ちでケーキ前のベストポジションを確保します。他のゲストの方々もカメラを持って集まりますので、ポジション取りで負けないでください。

手ブレをなるべく少なくするため、ズームは最大広角(いちばん広い画が写る状態)で。ケーキ入刀では、司会者が新郎新婦に入刀ポーズをさせたままで撮影時間を設けることが多いので、新郎新婦の画が十分撮れたら少し離れた位置に退いて、撮影するゲストの方々の様子も撮影しておきましょう。

余興

内容によりますが、動きの少ないものなら三脚固定で撮影するのが無難です。動きのあるものなら手持ちで撮るのもいいと思います。ズーム最大広角で近づいて撮ることで、臨場感が生まれます。

キャンドルサービス

新郎新婦が各テーブルを回るキャンドルサービスのようなシーンは、三脚固定で撮るか手持ちで撮るか迷うところです。どちらを選んでも一長一短があります。

手紙朗読

高砂前でおこなわれることが多いと思います。三脚固定で、朗読する花嫁のバストショットを撮影します。

花束贈呈

入退場口前でおこなわれることが多いと思います。新郎新婦の親御さんが主役ですので、全員が画面に収まるよう撮影します。

意外とよくやるミスに注意!

撮影中、まちがって停止ボタンを押してしまわないよう気をつけましょう。ビデオカメラは録画と停止が同じボタンなので、自分は録画しているつもりなのにカメラは止まっているという勘違いがよく起こります。これは逆スイッチ」といって、プロでもたまにやるミスです。それを避けるため、カメラは一度回し始めたら、最後まで止めないようにするのが無難です。

撮影中、三脚やカメラの操作が必要ないときは、三脚やカメラになるべく触らないようにしましょう。微細な振動でも、意外に大きな画面の揺れになってしまうことがあります。

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