「せっかく頑張って動画を作ったのに、なんだか素人っぽい…」
その原因、もしかしたら「音声」かもしれません。
多くの人は動画の「映像」のクオリティばかりに気を取られがちですが、視聴者がストレスを感じて離脱する最大の原因の一つが「聞き取りにくい音声」です。
どんなに映像が美しくても、音声がこもっていたり、雑音がひどかったりすると、伝えたい内容が伝わらないばかりか、視聴者に悪い印象を与えてしまいます。
この記事では、動画のクオリティを劇的に改善する、クリアな音声を録るための具体的な方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。9割の人が見落としがちなポイントを押さえて、ライバルと差をつけましょう。
なぜ「音声」は映像と同じくらい重要なのか?
- 視聴者の離脱を防ぐ:聞き取りにくい音声は、視聴者にとって大きなストレスです。「何を言っているか分からない」と感じた瞬間、視聴者は動画を閉じてしまいます。
- 情報の伝達力が上がる:クリアな音声は、話している内容やメッセージを正確に、そしてスムーズに視聴者に届けます。
- 信頼性が増す:プロフェッショナルで聞き取りやすい音声は、動画全体の信頼性を高め、発信者への信頼感にも繋がります。
あなたが思っている以上に、視聴者は「音」に敏感なのです。
これが原因!多くの人がやってしまう音声の失敗例
まずは、多くの人が無意識にやってしまっている失敗例を見ていきましょう。あなたも当てはまるものがあるかもしれません。
- カメラやスマホの内蔵マイクに頼り切っている
- エアコンや冷蔵庫の「ブーン」という音が入っている
- 部屋が反響して、声がキンキン響いている
- 話者とマイクの距離が遠すぎる
- 音声レベルが小さすぎたり、大きすぎて割れたりしている(音割れ)
これらの問題を解決するだけで、あなたの動画の音声は驚くほど聞き取りやすくなります。
【今日からできる】クリアな音声を録る5つの鉄則
それでは、具体的な解決策を見ていきましょう。高価な機材がなくても、今すぐ実践できることばかりです。
鉄則1:マイクを「口元」に近づける【最重要】
これが最も重要で、最も効果のあるルールです。
カメラやスマホに内蔵されているマイクは、あくまで簡易的なものです。話者から距離が離れているため、声だけでなく、部屋全体の不要な環境音まで拾ってしまいます。
解決策:
物理的にマイクを口元に近づけましょう。それだけで、声が大きくクリアに録れ、周囲の雑音は相対的に小さくなります。
鉄則2:外部マイクを使う
内蔵マイクの限界を超えるためには、外部マイクの導入が非常に効果的です。
- スマホで撮影する場合 → 「ピンマイク」がおすすめ。服の襟元に付けられる小さなマイクです。有線タイプなら2,000円程度から購入でき、常に口元との距離を一定に保てるため、安定した音質が得られます。ワイヤレスタイプを選ぶと、より自由に動けるようになります。
- 一眼レフ・ミラーレスカメラで撮影する場合 → 「ガンマイク」または「ピンマイク」
- ガンマイク:カメラの上部に取り付け、狙った方向の音を重点的に拾うマイク。Vlogなど、動きながら撮影する場合に便利です。
- ピンマイク:インタビューやセミナーなど、座って話すシーンに最適です。
鉄則3:録音環境を「静か」で「響かない」空間にする
マイクの性能を最大限に引き出すには、録音する「部屋の環境」を整えることが不可欠です。
- 生活音をオフにする:撮影前には、エアコン、空気清浄機、冷蔵庫、換気扇など、音の出る家電を一時的に止めましょう。窓を閉め、外部の騒音をシャットアウトすることも忘れずに。
- 反響(リバーブ)を抑える:声が響きやすい壁や床、天井に囲まれた部屋(フローリングの何もない部屋など)はNGです。カーテン、カーペット、ソファ、本棚など、音を吸収してくれる柔らかいものが多い部屋を選びましょう。
- 裏ワザ:ウォークインクローゼットの中など、衣類がたくさんある場所は、天然の吸音材に囲まれているため、驚くほどクリアな音声が録れることがあります。
鉄則4:適切な「入力レベル」に調整する
マイクで拾った音を、適切な音量で録音するための設定が「入力レベル」です。
- 小さすぎると…:編集で音量を持ち上げた際に、ノイズ(サーッという音)も一緒に大きくなってしまいます。
- 大きすぎると…:音が割れてしまい(クリッピング)、修復不可能なノイズになります。
解決策:
多くのカメラや録音アプリには、音量のメーターが表示されます。テストで話しながら、声のピーク(一番大きな部分)がメーターの-12dBから-6dBの間に収まるように調整するのが理想です。
鉄則5:必ずヘッドホンで音声をモニターする
自分の耳で聞いている音と、マイクが実際に拾っている音は違います。
撮影中は必ずヘッドホンを使い、マイクが拾っている音をリアルタイムで確認(モニター)する癖をつけましょう。これにより、「エアコンの音が思ったより大きいな」「服が擦れる音がマイクに入っているな」といった問題に、撮影中に気づくことができます。
まとめ:良い音は、視聴者へのおもてなし
いかがでしたか?
動画の音声は、少しの知識と工夫で劇的に改善することができます。
- マイクを口元に近づける
- 外部マイク(特にピンマイク)を使う
- 静かで響かない部屋を選ぶ
- 適切な入力レベルに設定する
- ヘッドホンでモニターする
まずはこの5つの鉄則を実践して、あなたの動画のクオリティを一段階アップさせてみてください。
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