「スマホで動画編集をしたいけど、どのアプリがいいかわからない」
「CapCutを使っているけど、いまいちカッコよくならない…」
今や、スマホ動画編集アプリの決定版とも言える「CapCut」。無料で使えるのに、驚くほど多機能で、多くのYouTuberやTikTokerに愛用されています。
しかし、ただカットして繋げるだけでは、その性能を半分も引き出せていません。
この記事では、プロである私が、CapCutに標準搭載されている機能だけを使って、あなたの動画を「なんか素人っぽい…」から一気に「プロ級の仕上がり」へと引き上げる、とっておきの編集テクニックを10個、厳選してご紹介します。
テクニック1:テンポを生み出す「ジャンプカット」
YouTubeなどでよく見る、話の合間の「えーっと…」や「あのー…」といった不要な部分をカットし、テンポよく見せるテクニックです。
やり方:
- タイムライン上で動画クリップを選択。
- 不要な部分の開始地点と終了地点で「分割」をタップ。
- 真ん中の不要になったクリップを選択し、「削除」。
これを繰り返すだけで、無駄な「間」がなくなり、視聴者を飽きさせないスピーディーな動画になります。
テクニック2:BGMの音量を会話中に自動で下げる
BGMを流していると、人の声が聞こえにくくなることがあります。プロは、人が話し始めるとBGMの音量をスッと下げ、話し終わると元に戻すという調整をしています。CapCutならこれも簡単です。
やり方:
- BGMのオーディオクリップを選択。
- メニューから「音量」をタップ。
- 声が入っている部分の開始地点と終了地点に「◇(キーフレーム)」を追加します。
- 会話中の部分だけ、音量スライダーを下げます。
これで、BGMが会話の邪魔をしない、聞きやすい動画になります。
テクニック3:読みやすい「テロップ(字幕)」のデザイン術
ただ文字を入れるだけではNG。デザインに一工夫加えるだけで、格段に見やすくなります。
やり方:
- 「テキスト」からテロップを追加。
- 「スタイル」を選択。
- おすすめ設定
- フォント:ゴシック体など、太めで見やすいものを選ぶ。
- ストローク:文字の周りに黒などの縁取りをつけると、どんな背景でも読みやすくなる。
- シャドウ:文字に影をつけると立体感が出る。
これらの組み合わせで、あなただけのオリジナルテロップを作りましょう。
テクニック4:「キーフレーム」で映像に動きをつける
「キーフレーム」は、プロの編集に欠かせない最重要機能です。これを使えば、テキストやスタンプ、さらには動画自体を自由に動かすことができます。
やり方(映像を徐々にズームアップさせる場合):
- 動画クリップを選択。
- ズームを開始したい位置で、タイムライン右上にある「◇+」アイコンをタップしてキーフレームを追加。
- ズームを終了したい位置まで再生ヘッドを進め、画面上で映像をピンチアウトして拡大する。すると自動でキーフレームが追加されます。
これで、じわーっとズームしていくような、視聴者の注目を集める演出ができます。
テクニック5:効果音(SE)でメリハリをつける
テロップを出す時に「シュッ!」、面白い場面で「ピコーン!」といった効果音(SE)を入れると、動画がグッと楽しくなります。
やり方:
- メインメニューの「オーディオ」から「エフェクト」を選択。
- 「Transition」や「Funny」など、カテゴリ別に多種多様な効果音が用意されています。
- タイミングを合わせて追加するだけでOKです。
使いすぎは禁物ですが、強調したいポイントで効果的に使うと、視聴者を飽きさせません。
テクニック6:色調補正で「エモい」雰囲気を演出
映像の色味を変えるだけで、全体の印象は大きく変わります。CapCutには優秀な色調補正機能があります。
やり方:
- 動画クリップを選択し、メニューから「調整」をタップ。
- 「フィルター」でプリセットを選ぶだけでもOK。
- さらにこだわるなら「調整」で「明るさ」「コントラスト」「彩度」などを個別に調整してみましょう。特に「色温度」を少しオレンジ寄りにすると温かい雰囲気に、青寄りにするとクールで都会的な印象になります。
テクニック7:飽きさせない「Bロール(インサートカット)」
一人がずっと話し続けている映像は、単調になりがちです。そこで、話している内容に関連する別の映像(Bロール)を途中に挟み込みます。
やり方:
例えば、「先日、美味しいラーメンを食べました」と話している部分に、ラーメンの映像を数秒間重ねて表示します。
- 「オーバーレイ」機能で、メインの動画の上にラーメンの動画を追加。
- ラーメン動画のサイズや位置を調整します。
これにより、視聴者は話の内容をイメージしやすくなり、映像の見た目もリッチになります。
テクニック8:「自動キャプション」で字幕作成を効率化
動画全編に字幕を入れるのは大変な作業ですが、CapCutの「自動キャプション」を使えば、AIが音声を認識して自動でテキスト化してくれます。
やり方:
- テキスト編集画面で「自動キャプション」を選択。
- AIが生成したテキストの誤字脱字を修正し、改行などを整えるだけ。
作業時間が1/10以下になることもある、非常に強力な機能です。
テクニック9:「マスク機能」で映像を合成する
少し上級者向けのテクニックですが、映像の一部を切り抜いて合成できる機能です。
やり方:
- 「オーバーレイ」で動画を追加。
- 追加したクリップを選択し、メニューから「マスク」を選択。
- 「円形」や「長方形」などを選ぶと、その形で映像が切り抜かれます。
これを使えば、テレビ番組のようにワイプで人の顔を表示したり、スマホの画面に別の動画をはめ込んだりといった高度な編集が可能です。
テクニック10:最後は「フレームレート」を60fpsで書き出す
全ての編集が終わったら、最後の書き出し設定も重要です。
やり方:
- 編集画面右上の「1080p」といった解像度が表示されている部分をタップ。
- 「フレームレート」のスライダーを「60」に設定してエクスポートします。
これにより、非常に滑らかなぬるぬるとした動きの映像になり、それだけで「プロっぽい」印象を与えることができます。
まとめ:CapCutを使いこなせば、表現は無限大
いかがでしたか?今回ご紹介した10のテクニックは、CapCutに最初から入っている機能だけで全て実現できます。
- ジャンプカット
- BGMの自動調整
- デザイン性の高いテロップ
- キーフレーム
- 効果音(SE)
- 色調補正
- Bロール
- 自動キャプション
- マスク機能
- 60fps書き出し
これらのテクニックを一つでも二つでも取り入れるだけで、あなたの動画のクオリティは格段にアップするはずです。
「自分でやるのはやっぱり大変…」
「もっとクオリティの高い、ビジネスに繋がる動画を作りたい」
そんな時は、ぜひ動画制作のプロにご相談ください。あなたの伝えたい魅力を最大限に引き出す動画を、企画から撮影、編集まで一貫してサポートいたします。
コメント